2019-01

新年のご挨拶


三重県森林組合連合会 

代表理事会長 朝尾 高明



謹んで新年のお慶びを申し上げます。

 日頃から皆様には、本会の運営につきまして、格別のご理解、ご協力をいただいておりますこと、心より厚く御礼申し上げます。

 さて、昨年を振り返ってみますと、世相を表す漢字一文字に「災」が選ばれたことが表すように、特に災害の多い年でした。

 1月〜3月にかけての大雪、6月には大阪で震度6弱、9月には北海道で震度7の大地震が起こりました。

 また、例年になく梅雨が短く、猛暑が続いたかと思えば、数度にわたって台風が縦断したことにより各地に甚大な被害をもたらしました。

 被災地の皆様方には、心よりお見舞い申し上げます。

 次に、景気動向に目を向けてみますと、森林林業を取り巻く情勢は厳しい状態が続いており、依然として国産材の需要動向は厳しく、我が国における新設住宅着工戸数90万戸台 (内木造は50万戸台)で推移しています。

 しかし、明るいニュースとして、「森林環境税(仮称)」及び「森林環境譲与税(仮称)」の創設が決定されるとともに、「森林経営管理法案」が本年41日から施行され、「新たな森林管理システム」がスタートします。

 戦後植林した人工林が利用期を迎える中、施業集約化、低コスト化、国産材安定供給体制の構築に加え、「新たな森林管理システム」が名実ともに実施されるよう、森林組合系統一丸となって取り組んで参りたいと存じますので、会員の皆様方のさらなるご支援、ご協力を賜りますことをお願いいたしますとともに、皆様方のご多幸とご健勝を祈願いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。




平成三十一年 年頭ご挨拶



全国森林組合連合会

代表理事会長 村松二郎


謹んで新年のお慶びを申し上げます。

平素は、森林組合系統の業務運営につきまして特段のご理解、ご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。

昨年は、豪雪にはじまり、相次ぐ台風の襲来や七月豪雨をはじめとした集中豪雨、そして、大阪北部地震や北海道胆振東部地震など、度重なる自然の猛威に見舞われた一年となりました。残念ながら多くの尊い命が犠牲となり、全国各地で生活・生産基盤や都市・交通機能に甚大な被害が発生しています。

お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りしいたしますとともに、被災地の皆様に心よりお見舞いを申し上げ、関係各位の復旧・復興へのご尽力に敬意を表します。

さて、本年五月一日には、平成の御代から新しい時代へと替わる大きな節目を迎えますが、森林・林業施策についても、この座軸が大きく変わる局面に入っています。

我々森林組合系統の永年の悲願であった「森林環境税(仮称)」及び「森林環境譲与税(仮称)」の創設が決定され、平成三十一年度から市町村、都道府県への譲与が始まる運びであることに加え、森林経営管理法が四月から施行され「新たな森林管理システム」の運用が始まります。

これから森林組合系統は、施業集約化や低コスト化、国産材の安定供給といったこれまでの取組に加え、「新たな森林管理システム」の着実な実施に向け、森林所有者への意向調査や、経営管理実施権ならびに市町村森林経営管理事業の受託などに、全力を挙げて取り組んでいかなければなりません。

戦後我々の先人達が植林した人工林が着実に成熟し、再生可能な国産資源として本格的な利用期を迎える今、新たな施策を有効に活用しながら、今一度「伐って、使って、植えて、育てる」という林業の健全な循環利用を再構築し、森林の多面的機能を十全に発揮させながら山村地域に活力を取り戻していく「林業の成長産業化」を強力に推進していくことが重要となってきます。

そして、森林を適切に守り育て、「林業の成長産業化」を推進していくためには、担い手の確保・育成が不可欠であり、労働災害ゼロの実現に向け、林業労働安全の確立をはじめとした労働環境の改善にも取り組んでいかなければなりません。

これらについては、昨年十一月に開催した全国森林組合代表者大会において大会決議を行い、森林組合系統がこれまで培ってきた技術と能力を最大限発揮し取組を進め、組合員と地域の信頼に応えていくことを打ち出したところです。

また、平成二十八年度から取組を開始した系統運動「森林・林業・山村未来創造運動」については折り返し地点を超え、平成三十二年度の最終目標達成に向け、追い込み段階に入っています。森林組合系統の事業実施態勢強化に向け、効率化や事業基盤整備、スケールメリットを活かした供給販売体制の構築、労働安全やコンプライアンスをはじめとした組織体制づくりなど、内からの改革を着実に進めてまいります。

最後に、森林組合系統活動への引き続きのご指導、ご支援をお願い申し上げますとともに、本年が皆様お一方お一方にとって、幸多き素晴らしい一年となりますよう祈念し、新年のご挨拶といたします。